We’re All Aloneのエレクトーン演奏
演奏者:戸羽 俊夫(38歳)。
レベル:ヤマハエレクトーン演奏グレード6級。
使用エレクトーン:EL-900m。
演奏者の一言:10年近く前にエレクトーンを習っていた時、演奏グレード5級を取得しようと頑張っていたのですが、受験のために準備していた1曲がこの曲です。
やはり試験で演奏する曲なので、ごまかしが全く効きません。イニシャルタッチ、アフタータッチがよく効いていて、足はオートベースコード機能一切なし。感情の動きがメチャクチャ現れるし、表現力もバッチリ見抜かれます。
普段、演奏したいと思う曲でオートベースコード機能なしの曲なんてないから、如何に楽してるかを改めて思い知らされました。そして、自分のリズム感の悪さをまた痛感させられました。やはり、エレクトーン演奏はオートベースコード機能に頼ってちゃいかんと思いました。
足も自分で完全にリズムを刻む事で演奏が人間らしくなる。そして、見ている側もそっちの方が面白いと思った次第です。
一度、演奏したものを聴いてみたら、リズムがずれまくっていました。特に足が酷かったです。なので、そこからひたすら練習を繰り返しました。
足をリズムの音に合わせようとしてずっとリズムの音に依存していると、余計にリズムが合わないというのも気付きました。あくまでも私の場合ですが。後だしジャンケンのように、常に足のリズムが遅れているという状態でした。
なので、リズムは所々で聞いて調整しながら、後は、自分のリズムを信じて演奏しました。結果、そっちの方が上手く行きました。とは言え、まだまだずれまくってます。しかし、完璧を求めていたらいつまで経ってもアップできないので、これくらいで切り上げます。
ただ、これが、私のリズム感の最終形ではありません。リズム感はレベルアップが図れる、そう確信しています。リズム感だけではありません。表現力もレベルアップが図れると確信しています。
自分の心の演奏と実際の音を聞き比べ、調整の道は続きます。私の心には演奏のイメージがあります。まだまだ演奏イメージには程遠いです。
さて、この曲も非常に良い曲だと思います。たくさんの人がカバーしています。この曲の日本語訳は『二人だけ』となっていますが、私は完全に誤訳だと思っています。
リタ・クーリッジがカバーした際の邦題が『みんな一人ぼっち』となっていますが、こちらが正解だと確信しています。それは、歌詞の文脈から判断してそう解釈する以外考えられないからです。
しかし、『二人だけ』と思っている人も多いようです。作詞をしたBoz Scaggs本人は、自分でもよく分からないと言っているそうです。ネットをたくさん検索していたら、普遍的かつ個人的な意味を持つ言葉を探していて『We’re All Alone』に落ち着いたといった記述もありました。つまり、2つの意味をかけているのかもしれませんね。
なぜ、私が『みんな一人ぼっち』だと確信したかと言いますと、何点かありますが、まず、恋人のアミーが泣いていること。悲しいことがあったからこそ泣いている訳です。
そして、雨はもう止みそうもないと述べています。雨はよくない事の比喩によく使われますが、その雨が『never end』、つまり直訳すれば『二度と止みそうもない』と言っているんです。
取り返しのつかない不幸が起きてしまって、もう泣いても仕方がないので、泣くのはお止めと言っているんです。
そして、目を閉じれば僕と一緒に居られると言っています。ここで決定です。きっと主人公の僕に何か不幸があったのでしょう。そう推測されます。
きわめつけが、『Learn how to pretend』。pretendの意味は、『…を装う, …のように見せかける, …のふりをする』とあります。何の装い方を覚えろと言うのでしょう?私は、あたかも一緒に居るかのように装う方法を覚えろと言っているのだと思います。
どういう経緯があったのかは分かりませんが物理的にはもう一緒にいる事はできないけれども、僕らの洞窟(心)を通じては一緒に居られると。そう言っています。私は、主人公の僕が霊界から語りかけているのだと思います。
Boz Scaggs(ボズ・スキャッグズ)は、霊だのあの世だのという言葉を口にできないので、分かっているのに黙っているのだと思います。
『一人ぼっちなのは、君だけじゃない。みんな一人ぼっちなんだよ。』と一生懸命に励ましている姿、それがこの歌だと思います。
曲には必ず何かしらのエネルギーが詰まっています。こんなに感動的な良い曲です。感動的なストーリーをイメージして書かなければ、このような曲にはならないでしょう。
We’re All Alone(ウィー・アー・オール・アローン)は、「エレクトーン レパートリー グレード5」に収録されています。
※私が演奏しているものは、10年ほど前に購入したものばかりで、もう絶版になっているものも多いです。
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2011年7月1日 | コメント/トラックバック(0)|
カテゴリー:AOR